婦人科診療
当院の婦人科診療に
ついて
婦人科診療では、女性特有のさまざまな症状や体のお悩みについて、丁寧な診療を行っています。
おりものに関する症状、性器からの出血、月経不順をはじめ、さまざまな婦人科疾患について、診察を行います。
何か気になる症状やお悩みがございましたら、お気軽にJUNレディースクリニックまでご相談ください。
よくある婦人科の症状
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おりものの量が
いつもより多い -
PMSや月経不順で
悩んでいる -
下腹部に痛みがある
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慢性の頭痛や
めまいがある
おりもの・外陰部に関するトラブル
こんなお悩みありませんか?
- おりものの色や量がおかしい
- おりものの臭いがある
- 外陰部にできものがある
- 外陰部にかゆみがある
おりもの・外陰部によくある症状
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おりものに関する症状
おりものの色がおかしい、量が多い、臭いがあるなど、おりものに関連したさまざまな症状について、診察と治療を行います。
おりものの異常が起こる主な原因としては、膣カンジダ、クラミジア感染症、淋菌感染症、膣トリコモナス症などが考えられます。 -
外陰部のできもの
「外陰部に痛みやしこりがある……」そのようなお悩みをお持ちの方は、どうぞ遠慮なく当院までご相談ください。外陰部のできものは、ウイルスによる尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒などの可能性が考えられます。適切な診断・検査をもとに、お一人おひとりの状況に合わせて、経口薬、外用薬、外科的治療などをご提案します。
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外陰部のかゆみ
カンジダ・トリコモナスなどの感染症、さらにはアレルギー・かぶれなどが原因となり、外陰部にかゆみが出ます。治療は経腟・経口薬や外用薬などで行いますが、その処方には皮膚の状態やおりものの性状・細菌培養検査などでの診断が必要です。
性感染症(STI)
性感染症(STI)は、年齢や性別を問わず、誰もが直面する可能性のある病気です。性交渉を通じて感染が広がりますが、女性においては軽症もしくは無症状のケースも多く見られます。そのため、性感染症について正確な情報を学び、早期発見と対応を行うことが重要です。もしパートナーに特徴的な症状が見られる場合や、性感染症に関する疑念がある場合は、当院への迅速なご受診をお勧めします。
こんなお悩みありませんか?
- 陰部のかゆみや痛みがある
- 陰部や鼠径部の腫れ
- おりものの量やにおいに大きな変化がある
- 不妊が続いている
性感染症(STI)でよくある症状・疾患
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クラミジア感染症
女性に多く見られる性感染症がクラミジアです。自覚症状が少ないため、知らず知らずのうちに感染が広がることがあります。主な症状は、おりものの変化、排尿時の痛み、性交後の出血などです。クラミジアが進行すると、子宮や卵巣への影響も生じ、将来的な不妊のリスクが高まる可能性があります。少しでも違和感を覚えたら、当院の受診をご検討ください。薬物療法で早期の改善が見込めます。
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淋菌感染症(淋病)
日本でよく見られる淋病は、男性に多い性感染症です。初期段階では自覚症状がほぼありません。しかし、進行すると排尿時の痛みや尿道から黄白色の分泌液が出てくるなどの症状が見られます。
また女性の場合は、進行すると、下腹部の激しい痛み、発熱などが生じます。淋病は他の性感染症との併発もあり、不妊リスクも高めるので、早期治療が必要です。 -
梅毒
梅毒はトレポネーマ・パリダムと呼ばれる細菌によって引き起こされます。梅毒に感染したサインは、陰部に硬いしこりが現れることです。時間が経つにつれて、皮膚の発疹や異常など広範囲にわたる症状を引き起こすことがあります。
重要なことは、梅毒は早期に発見し、治療すれば完治が可能な疾患であるという点です。治療には主に抗生物質が用いられ、適切な薬物療法を行うことで、病気を根絶できます。しかし、症状の進行を放置すると、神経系にも影響を及ぼし、脊髄や脳へと感染を広がることがあります。 -
HIV
(ヒト免疫不全ウイルス)ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染は、免疫系の機能を弱め、最終的にはエイズを引き起こす性感染症です。感染後の潜伏期間が非常に長く、10年以上続くケースもあります。潜伏期間を経て、免疫力が低下し始めると、さまざまな感染症の発症リスクが高まります。治療法については高次の病院にご紹介し、そちらで受けていただくことになります。初期段階で適切な治療を受ければ、感染の進行を抑制し、健康な生活を維持することが可能です。
月経に関するトラブル
月経不順はホルモンバランスが原因のこともあれば、無理なダイエットや過剰な運動、ストレスなどが原因となることもあります。
長く放置すると治療が難しくなるだけでなく、精神的に不安定になることもありますので、できるだけ早く受診いただき、早期に治療を開始するようにしましょう。
こんなお悩みありませんか?
- 生理が止まってしまった
- 生理期間が長すぎる・バラバラ
- 生理がきてもすぐに終わってしまう
- 生理以外の出血がある
月経に関するよくある症状・疾患
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月経異常(生理不順)
月経周期や出血のパターンが、いつもの患者様の状況と異なることを「月経異常」と呼びます。一般的には「生理不順」も含まれています。月経異常の原因は多岐に及び、特定するのは非常に困難です。当院では仕事や家事などのストレス、暴飲暴食、過度のダイエット、ホルモンバランスの変化、子宮筋腫などの可能性を一つずつ検討し、適切な治療計画を作成します。生理周期の乱れを感じたら、専門医にご相談ください。
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月経困難症(生理痛)
多くの女性の悩みの種となっている生理痛。ただ日常生活に支障をきたすほどの場合は、月経困難症の疑いがあります。生理の直前や開始時に下腹痛や腰痛、頭痛などがいつもより強いと感じる場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。月経困難症が、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気に結びついている可能性もあります。
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月経前症候群(PMS)
PMSは、生理前に精神的または身体的な不調が出る症状のことです。集中力の低下、焦燥感、肩こり、腰痛、不眠、肌荒れなど、さまざまな不調が出てきます。特に精神的な不調が強い状況を、月経前不快気分障害(PMDD)とも呼びます。PMSやPMDDの症状に悩まされる方は、我慢せず、一度当院までご相談ください。
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不正性器出血
(生理以外の出血)不正性器出血とは、月経以外に性器からの出血が起こることです。ホルモンバランスの異常、子宮内の炎症、子宮筋腫、ポリープ、悪性腫瘍などさまざまな原因が考えられます。不正出血が起こった場合は、速やかに検査を受けるようにしましょう。
子宮関連の病気
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫などの診察と治療を行います。子宮の良性疾患の場合は、症状があるかどうかで手術を行うかどうかを判断しています。
重い月経困難症や臓器の圧迫によって起こる頻尿や便秘、腹痛、貧血などが認められる場合は、手術をおすすめしています。逆に、症状が全く無い場合は、定期検診によって病状の進行を確認しながら、治療方法を考えていきます。
こんなお悩みありませんか?
- 強い月経痛がある
- 月経時以外で下腹部痛や腰痛、排便痛がある
- 月経異常がある
- 性交痛がある
子宮に関するよくある症状・疾患
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子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮壁に形成される腫瘍の病気です。特に生理痛、不正出血、下腹部痛、腰痛、月経過多、頻尿などの症状を引き起こします。子宮筋腫はほとんどの場合が良性です。ただし、筋腫の位置や大きさによって症状が強く出る場合は、薬物療法や手術療法を検討します。
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子宮内膜症
子宮内膜症は、子宮内面を覆う組織が本来あるべき場所以外で成長することにより発生します。代表的な症状は、貧血、月経痛、性交痛、排便痛、骨盤内の慢性疼痛などです。不妊症との関連も指摘されています。
発症要因としては、エストロゲンへの曝露が深く関わっているほか、遺伝的背景の影響も無視できません。 -
卵巣嚢腫
卵巣嚢腫は、卵巣内に液体が溜まり、袋状の構造を形成するのが特徴です。嚢腫は、サイズが大きくなるまで症状を示さず、ほとんどが良性です。ただし、非常に稀ですが、嚢腫が悪性化し卵巣癌へと進行する場合もあるため、注意しなければなりません。
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子宮腺筋症
子宮腺筋症は、子宮の筋肉層内に子宮内膜と似た組織が発生し、子宮壁が厚くなり、全体が膨張する疾患です。エストロゲンの影響で進行し、30代後半から40代の女性に多い傾向にあります。代表的な症状は、月経痛や過多月経などです。診断は超音波検査やMRIで行われ、ホルモン療法による治療が一般的です。
子宮頸がん検診をご希望の方へ
当院は、尼崎市の子宮がん検診委託施設です。市内に居住する20 歳以上の女性は、2年に1回尼崎市の子宮がん検診を1,500 円で受けることができますので、そのタイミングでの検診がおすすめです。ご希望の方はお問い合わせください。(4月1日時点で20歳の方は無料クーポンがご自宅に届きますので、ご持参いただくと無料になります。)
※ 子宮頸がん検診時に、子宮や卵巣のチェックをご希望の方は、エコー検査(自費5000円)の追加が可能です。ご希望の方はご相談ください。
ピルの処方
ピルは正しく服用することで、女性特有のさまざまな症状の改善に効果を発揮するとともに、確実な避妊効果が期待できます。
JUN レディースクリニックでは、副作用に対する正しい知識をもっていただき、定期的な検査を行いながら、ピルを症状改善や避妊のために処方しています。
低用量ピル
生理痛・月経前症候群・ニキビ・子宮内膜症と生理不順などの改善と、避妊を目的に服用するピルで、生理1日目~3日目から服用を開始します。
問診と血圧測定で問題がなければ、処方可能です。
アフターピル(緊急避妊用)
望まない妊娠を避けるため、性交渉後72 時間以内に服用するピルです。
ピル服用の際に知っておきたいこと
【マイナートラブルについて】
ピルの服用開始ごろは、むかつきや不正出血など、マイナートラブルがおこりやすい時期です。ただし、この症状は数日のうちになくなることがほとんどです。症状がよほどひどい場合は別ですが、できれば3周期は頑張って続けてみましょう!多くの場合、マイナートラブルは落ち着きます。
【副作用・血栓症について】
ピルの副作用として注意が必要なのが血栓症です。次のような方は特にピル服用による血栓症のリスクが高いため、服用に関してはよく相談の上、場合によっては他の方法をおすすめすることもあります。
・35歳以上かつタバコを1日15本以上吸う方はピルの処方はできません。
・40歳以上の方は慎重投与
・45 歳以上の方で初めてピルを飲みたいと思われている方はミレーナをお勧めしています。
・50歳以上の方はピル使用ができません。
・脳梗塞、心筋梗塞などの既往歴をもつ人が身内にいる方
・流産を繰り返した経験のある方
血栓症のリスクが一番高まるのはピルの服用を始めて3~4周期までで、その後は落ち着いてくると言われています。そのため、服用と中断を繰り返すと、血栓症のリスクが高い時期を何度も繰り返すことになるため、できるだけ避けるようにしましょう。
定期検査について
JUN レディースクリニックでは、ピルを服用されている方に対して、体への負担がないか、また、血栓症の心配がないかを調べるために、1 年に1 回の血液検査をおすすめしています。
さらに、より安全に服用していただくために、子宮がん検診と子宮・卵巣のエコー検査、乳がん検診も1 年に1 回受けていただくことをおすすめしています。
ピルの複数シートのお渡しについて
ピルは、最初の周期は1 シートのみのお渡しとなります。その後、定期的な検査を行いながら服用していただき、問題がなければ、保険診療の場合は3 シートまで、自費診療の場合は6シートくらいまでお渡しすることができます。また、海外留学などで長期間用のピルが必要な方は、自費診療の場合、1年分くらいのピル処方も可能ですのでご相談ください。
避妊相談
JUN レディースクリニックでは女性の立場から妊娠をコントロールすることができるよう、避妊の相談も受け付けています。
避妊方法は、ピルによる避妊と子宮内リングを使う方法の大きく2つがありますので、それぞれの方法について正しい知識をもち、納得できる避妊方法を選択してください。
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低用量ピルによる避妊
低用量ピルを服用すると、卵胞が成熟せず排卵が抑えられるとともに、子宮内膜が厚くならないため、受精卵が着床しにくい状態になります。さらに、子宮頚管粘液を変化させ、精子の子宮への侵入を防ぐことから、毎日服用することでほぼ確実な避妊が可能です。
定期的な検診を受け、副作用に注意しながら、望まない妊娠を避けることができます。 -
緊急避難ピルによる避妊
避妊に失敗した時や性交渉をもった後に妊娠する可能性が高い日であることがわかった時に服用するピルで、性交渉の後、72時間以内(受精卵が着床する前)に服用する必要があります。
緊急避妊ピルは、あくまでも緊急的に使用する方法のため、稀に失敗することがあるほか、子宮外妊娠は防止できません。
避妊をより確実に行いたいのであれば、低用量ピルによる避妊をおすすめします。 -
子宮内リングによる避妊
月経終了直後に器具を子宮内に挿入し、着床を防ぐことで避妊する方法です。
避妊に対する精神的ストレスが少ないのが利点で、避妊効果はピルと同等に高いものです。
JUNレディースクリニックは、「ミレーナ」を使用しています。
中絶手術・流産手術
中絶手術の場合は、手術日当日が妊娠10 週未満の方、流産手術は、胎児が死亡してしまっていて、妊娠が継続できない状態になっても、まだ出産・腹痛などの症状がなく、胎児が子宮内にとどまっている状態の稽留流産(けいりゅうりゅうざん)の場合に、日帰りによる手術を行っています。
中絶手術の場合、妊娠の週数によって料金が異なりますので、詳しくは料金表でご確認ください。
その他の症状や不調
更年期障害に関するご相談
「突然顔がのぼせる」「気分の波がある」「常に疲れている」「なかなか眠れない」などの更年期障害で日常生活に影響が出ている場合、お早めにご相談ください。お話を伺った上で、個々の症状に合わせて、ホルモン補充療法や漢方療法などの治療プランをご提案します。
更年期障害骨粗しょう症についてのご相談
骨粗しょう症は、骨の密度が減少し、骨がもろくなる疾患です。そのため、わずかな転倒でも、骨にひびが入ったり、折れたりするリスクが高まります。骨粗しょう症は、加齢や生活習慣だけではなく、女性ホルモンが減少すると発症しやすくなるのが特徴です。つまり閉経後の女性に多く見られます。生涯にわたって骨の健康を維持するためにも、50歳を迎える前に一度骨密度検査を受けるようにしましょう。