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更年期障害

更年期障害について

女性は年齢を重ねると、更年期という特別な時期を迎えます。更年期は一般的には、45歳から55歳の間です。特に閉経を迎えることで、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少し、さまざまな不調を引き起こします。いわゆる更年期障害と呼ばれる状況です。体だけではなく、心理的にも気分が落ち込むことがあり、症状の出方も人それぞれです。そのため当院では、カウンセリングをもとに一人ひとりの状況に合わせて、適切な治療法をご提案しています。

女性の4つのライフステージ

  1. 思春期
    (10代)

    思春期は、生理が始まる時期です。生殖機能が少しずつ発達するため、女性ホルモンの分泌も不安定になりがちです。月経不順やその他の生理関連の問題が発生しやすくなることから、心身の変化に柔軟に対応する必要があります。

  2. 性成熟期
    (20~40代)

    性成熟期は、ホルモンバランスが安定して分泌されるようになります。妊娠や出産が可能な時期ですが、子宮筋腫や子宮内膜症など、女性特有の疾患が発症するリスクも高まります。心身面に少しでも違和感を覚えたら、積極的に婦人科を受診しましょう。

  3. 更年期
    (40代~50代前半)

    更年期に入ると、女性ホルモンの分泌が減少します。特に「更年期障害」になると、今まで簡単にできていたことができなくなるなど、日常生活に大きな影響を与えます。当院は適切な治療で心身面の不調をサポートいたします。

  4. 老年期
    (50代後半以降)

    老年期には、女性ホルモンの分泌がさらに低下します。萎縮性膣炎、骨粗しょう症、脂質異常症、動脈硬化、心血管疾患、尿失禁などの疾患リスクが高まるため、定期的な健康チェックが必要です。

こんなお悩みありませんか?

  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 気持ちが落ち込む・うつ症状
  • 冷え性
  • イライラする
  • 不眠
  • 肩こり
  • 生理不順
  • 自律神経の不調

自律神経と更年期障害の深い関係

自律神経は、呼吸や血圧など生命維持に必要な機能をコントロールする神経のことです。その中枢は脳の視床下部にあります。
そして、更年期における女性ホルモンの減少は、自律神経の機能に影響を与え、ホットフラッシュや不眠などの身体的な不調を引き起こすことがあります。この現象は、ホルモンバランスの変化による自律神経の調節不調が原因です。

更年期からリスクが高まる生活習慣病

  • 高血圧症

    女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、血管の健康に重要な役割を果たしています。そのため、更年期にエストロゲンが減少すると、血管の柔軟性が低下し、血管壁が硬くなることで血圧が高くなってしまうのです。またエストロゲンの減少が自律神経系の調節能力にも影響を与え、さらに血圧が不安定になるリスクもあります。

  • 脂質異常症

    閉経後の女性では、悪玉コレステロールや中性脂肪が増加します。一方で善玉コレステロールは減少するので、脂質異常症になるリスクが高い状況です。脂質異常症の状態が続くと、動脈硬化が促されて、心疾患の発症リスクが高まります。

  • 骨粗鬆症

    更年期におけるエストロゲンの減少は、骨代謝に影響を及ぼします。最近の研究結果によれば、閉経後には毎年2%ずつ骨量が減少すると言われています。骨粗鬆症は、骨折のリスクを高め、日常生活に支障が出る要因になりかねません。ぜひ早期の骨密度測定を受け、適切な予防を心がけましょう。

当院の更年期障害の治療

ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害の主な原因は、エストロゲンの生成が不安定になったり、減少したりすることです。そのため治療法としては、エストロゲンの減少を補うホルモン補充療法(HRT)が効果的な選択です。
ただエストロゲン単独では、効果が乏しかったり、子宮内膜増殖症のリスクが高まったりするため、黄体ホルモンを併用します。
当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて、適切なホルモン剤のタイプ(飲み薬、貼り薬、塗り薬など)と投与法を選択し、更年期特有の症状の緩和を目指します。

漢方療法

漢方薬には、体の本来の機能を回復させて、免疫力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりする効果があります。
そのため、はっきりとした症状名がつかない不定愁訴に対して効果的です。当院でも、むくみ、ホットフラッシュ、イライラ、慢性疲労、冷え性などの更年期障害に対し、個々の患者様の体質や症状に合わせた漢方薬を処方しています。徐々に体質を改善していき、症状の緩和を目指すことが目的なので、ご興味がおありでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

プラセンタ療法

当院では、更年期症状の治療にプラセンタ療法を採用しています。プラセンタはヒトの胎盤から抽出され、女性ホルモンに似た働きをするのが特徴です。定期的に注射することで、ほてりやのぼせなどの更年期症状を改善する効果が期待できます。また更年期障害に関する治療ならば、保険が適用されるのも強みです。ただ(ホルモン補充療法:HRT)との併用は、保険適用外なので注意しましょう。またプラセンタ療法の注意点として、治療を受けると、献血や臓器提供ができなくなります。あらかじめご了承ください。

イソフラボン

更年期の症状の緩和や予防に、婦人科系、乳腺系の癌になられた方は、HRTができませんのでイソフラボンなどのサプリメントをお勧めすることがあります。

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